妊娠、そして中絶までの話【5】

妊娠、そして中絶までの話【4】つづき

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妊娠、そして中絶までの話【4】 - きぬどうふのうつ病ときどきパニック障害

中絶手術を経験して

術後、私を襲ったのは、「本当にちゃんと処置終わったのか」という不安感でした。
毎日その不安があって、夫に対して、
「ねえ、もうちゃんと終わったんだよね、もう苦しくないんだよね、つわりはもう無いよね」と聞いていました。
中絶手術という酷く無責任な決断をしておいて、ずっと私自身の体調や辛さばかりが気になる。
その気持ちに嫌悪感を抱きました。

また、もう私には妊娠は無理だという気持ちが生まれました。
精神疾患があって、中絶の経験まであって、どうやってまた妊娠ができる?
つわりに耐えられるの?
つわりが怖い。私みたいな弱すぎる人間に妊娠なんか絶対無理だ。

夫には、もしかしたら妊娠したい、という感情がもう芽生えないかもしれない、だから子供を必ず授かれるか分からない、もしかしたら一生子供なしという選択をするかもしれない。
そう伝えました。
夫は何も反対せず聞いてくれました。

水子供養

そして中絶手術後に欠かせないと思うのは、やはり亡くなってしまった子への供養です。
お寺さんを訪ね、供養をお願いしました。
この供養の意味、これから水子さんの魂はどうなるのか、親である私たちはどうするべきなのか、お坊さんからお話を聞きました。
これから、月命日には必ずお寺にお参りし、話しかけてこようと思っています。

私が妊娠と中絶を経験し、伝えたいことは、

『妊娠は奇跡』

『つわりは壮絶』
『中絶の選択は正しくも、間違ってもいないけれど、中絶手術は本当に身体的、精神的につらい』

色々な意見があると思います。
妊娠と中絶を経験した一人間の一意見であると思っていただけたらいいなと思います。


とても暗く長い話を続けてしまい、読んでくださった方には嫌な気持ちや不快な思いをさせてしまったかもしれません。
ごめんなさい( ノД`)
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
きぬどうふのブログは暗い話だけではないのでまたお時間あれば覗いていってください✩.*˚