「生きてるだけで、愛」感想

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「生きてだけで、愛」

観ました。とてつもなく心を掴まれるというか、共感できる部分がたくさんあって、あっという間に観てしましました。
あまり語彙力もないし、うまく言葉にできないんですが、趣里さん演じる主人公の寧子に自分と重なる部分があったり、寧子が津奈木(菅田将暉さん)に訴える気持ちとかが全部私の言葉のようで、救われました。
私が感じてることはどこかで誰かが感じている同じ感情なんだな、同じ思いをしてる人っているんだな、全く同じじゃなくても、生きづらさってあるよね…と、いろんな気持ちになりました。

うつ病はなかなか理解されません。症状も人それぞれ様々で、うつ病の人が集まっても、きっと全く同じ症状の人はいないでしょう。
気持ち、感覚、体に出る症状、どれも言葉で表せないほど難しく、辛いものばかり。
うつ病ではない人からしたら、なんでこんなことができないんだろう、どうしてそんな風に思うんだろう、「おかしい人」
で片付けられてしまうことばかり。

いつ治るか、本人もわからない。いつ回復するのか、わからない。
だけど、うつ病患者は自分から逃げることなんてできない。
周りは、うつ病の人を、「おかしい人」「かわいそう」「支えられない」とかで遠ざけたり、逃げることができる。
でも本人は、ずーっと、うつ病である自分と、ずっと一緒に生きていかないといけない。
どこかで解放されたい。楽になりたい。なんで私だけ。誰もわかってくれない。
そんな思いになる日ばかり。

うつ病だけでなく、生きづらさを感じる人に、観てもらいたい映画です。
どうかこの映画と、私のこの拙い感想が、誰かの目に留まったなら、その誰かを少しでも救うことができますように。
今日も生きた私と皆さんに、たくさんの拍手を。