高校時代のパニック障害について【2】

保健室登校を続けながら、やっぱり電車に乗れるようにならなければ、と思い、少しずつリハビリを始めました。

まずは1駅だけ。次は2駅。次は1人で1駅。……

段階を踏みながらなんとか電車を克服できたのは、高校3年の秋ごろだったと思います。

そして次に私にのしかかった課題は、高校卒業の壁でした。

圧倒的に出席日数が足りない私は、そのままでは卒業できず、大学への進学も難しくなります。そこで、なんとか高校を卒業するために、高校の先生方とも相談したり、現状を確認した結果、社会と理科の2教科がどうやっても学校内での卒業資格を得られないことが分かりました。

その他の教科は、課題を出してもらったり、補習をしてもらったりと、なんとか卒業できるラインまで持ってくることができました。

学校内での卒業資格が得られなかった社会と理科は、「高校卒業程度認定試験」を受けて、卒業資格を得ることができました。

(高校卒業程度認定試験についてはこちらをどうぞ!)↓↓

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定):文部科学省 (mext.go.jp)

 

そして晴れて高校を卒業することができました!!

高校を卒業する頃には電車はもちろん、ほかの不安症状もほとんど消えて、大学進学も決まり、高校時代のパニック障害はここで落ち着きました。

 

あの時はとてもつらかったし、何もかもがしんどくて不安でどうしようもなかったですが、あれから何年か経って振り返ってみると、いろいろな人に助けてもらったんだなあと感じました。

その時は感謝の気持ちを覚える余裕もなくて、ありがとうなんて全く言えませんでした。でも、時間が経って気付くこともたくさんあります。

今、しんどくて余裕がなくて、感謝も何も感じられなくて、そのことに罪悪感を覚えている方がいたとしても、大丈夫です。

頑張っているだけで、十分です。その時に周りのことなんて考えられなくていいんです。

いつか、少し元気を取り戻したら、その時に誰かに優しくできたら十分です。

この記事が誰かの支えになりますように。